Column

ホームページリニューアル前にやること|コンテンツを先に用意すべき理由

SEO対策Web制作コンテンツ制作ホームページリニューアル中小企業

「そろそろサイトを新しくしたい」と思ったとき、多くの方が最初に考えるのはデザインやシステムのことではないでしょうか。でも実は、その順番がリニューアルを失敗に導く大きな原因になっています。

弊社がこれまで関わってきたリニューアル案件を振り返ると、うまくいったプロジェクトには共通点があります。それは「コンテンツを先に整理してから、デザインに入っている」こと。逆に、納期が延びたり公開後に集客できなかったりしたケースは、ほぼ例外なくデザインから入っていました。

この記事では、ホームページのリニューアルを検討している中小企業の経営者・広報担当の方に向けて、「先にやるべきこと」と「正しい順番」を具体的にお伝えします。

なぜ「デザインから入る」と失敗するのか

リニューアルの打ち合わせでよく起きる場面があります。デザインの方向性が決まり、ワイヤーフレームが上がり、いよいよデザインカンプの確認という段階で「あ、この会社概要のページ、何を書けばいいですか?」となるパターンです。

これが起きると何が困るかというと、コンテンツの分量や構成が決まっていないまま器(デザイン)を作ってしまっているので、後から文章を入れると崩れる、写真がない、情報が足りないという問題が次々と出てきます。結果として、公開が遅れるか、内容が薄いまま見切り発車することになります。

また、SEO・AIOの観点からも大きな問題があります。検索エンジンはデザインではなくテキストを読みます。生成AIが回答の根拠として参照するのも、ページに書かれた情報です。コンテンツが薄いサイトは、いくらデザインが美しくても検索で上位に来ず、AIにも引用されません。

リニューアル前に整理すべき5つのこと

では、着手前に何を用意すればいいのか。順を追って説明します。

リニューアル前に整理すべき5ステップ

① 現状サイトのアクセスデータを確認する

Google アナリティクスやサーチコンソールを開いて、「どのページが読まれているか」「どんなキーワードで来ているか」を確認しましょう。リニューアルで意図せず人気ページを削除したり、URLを変えてしまったりすると、今まで積み上げたSEO資産が一気にゼロになります。データを見れば「残すべきページ」が自然と見えてきます。

② ターゲットと「伝えたいこと」を言語化する

「誰に・何を・どう伝えるか」が言葉になっていないと、ライターも制作会社も動けません。ペルソナは細かく作らなくていいですが、「このサービスは○○で困っている△△業の担当者に向けたもの」という一文は用意しておきましょう。

③ サイトマップ(ページ構成)を決める

どのページを作るかをリスト化します。このとき、「必要なページ」だけでなく「削除するページ」も決めます。ページ数が多ければ多いほど制作コストと時間がかかるので、整理の段階でスリム化できると後がラクです。

④ 各ページのコンテンツを先に用意する

これが最重要です。文章、写真、実績データ、お客様の声など、ページに載せるものを先に揃えます。「ラフな文章でいい」とよく言われますが、できれば公開に近い精度で用意しておくと、デザイン・コーディングがスムーズに進みます。特に写真は最も遅延の原因になりやすい素材なので、撮影が必要な場合は早めに段取りを組んでください。

⑤ KPIを設定する

「なんとなくきれいにしたい」だけで終わらせないために、リニューアル後の目標を数字で決めます。「問い合わせ数を月10件にする」「特定ページの直帰率を60%以下にする」など、あとで検証できる形にしておきましょう。これがないと、公開後に「リニューアルして良かったのか悪かったのか」が判断できません。

コンテンツを「貯める」具体的な方法

「コンテンツを先に用意するといっても、何をどうすればいいか分からない」という声はよく聞きます。ここでは実際に使いやすい方法を紹介します。

コンテンツを貯める3つのアプローチ

既存の資産を棚卸しする

会社案内のパンフレット、営業資料、過去のメルマガ、社内マニュアルなどは、そのままWebのコンテンツになります。改めてゼロから書く必要はありません。まず手元にある資料を全部集めて、「サイトで使えるか使えないか」を仕分けするだけで十分です。

お客様との会話を記録する

「よく聞かれること」「導入の決め手になった理由」「使ってみてどうだったか」といった内容は、FAQページやお客様の声ページの元ネタになります。営業やサポートの担当者にヒアリングして、リアルな言葉を集めておきましょう。これはSEO的にも強く、生成AIが回答を参照しやすい「具体性のある情報」になります。

ブログ記事を数本先行して書く

サイト公開と同時にブログもスタートしようとすると、公開直後はコンテンツが空っぽになります。リニューアル作業と並行して3〜5本程度書いておくと、公開日から「情報が充実しているサイト」として認識されやすくなります。

「コンテンツファースト」で進めると何が変わるか

コンテンツを先に整理してからデザインに入ると、制作側にとっても大きなメリットがあります。文章量や写真の枚数が分かっていれば、それに合わせた最適なレイアウトを最初から設計できます。「後から文章を入れたらデザインが崩れた」という手戻りが格段に減るのです。

デザインから入る場合 vs コンテンツから入る場合

また、制作会社への依頼内容が具体的になるので、見積もりの精度も上がります。「なんとなくリニューアルしたい」より「このページ数で、このコンテンツを掲載したい」と伝えられる方が、金額も納期もブレにくくなります。

さらにSEO・AIOの観点では、コンテンツが充実した状態でサイトを公開できるため、公開直後からGoogleのクロール対象になりやすく、インデックスされるスピードが上がります。生成AIが答えを作る際にも、具体的な情報が書かれたページは参照されやすく、ブランドの認知につながります。

まとめ

ホームページのリニューアルは、デザインよりも先にコンテンツを整えることが成功の鍵です。アクセスデータの確認・ターゲットの言語化・ページ構成の決定・素材の収集・KPIの設定という5つのステップを踏んでから制作に入ることで、手戻りが減り、公開後の成果にもつながります。「きれいなサイトができたのに集客できない」という事態を防ぐためにも、まずコンテンツを貯めることを最初のアクションにしてみてください。制作会社に相談するタイミングは、コンテンツの目処が立ってからで十分です。

ブログ一覧へ戻る