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FAQリッチリザルト廃止後の構造化データ移行ガイド

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FAQリッチリザルト廃止後の構造化データ移行ガイド

Googleは2026年5月をもってFAQリッチリザルトの表示を廃止し、同年8月にはRich Results Test APIも終了する予定です。これまでFAQの構造化データ(FAQPageスキーマ)を積極的に活用してきたサイトにとっては、「せっかく実装したのにどうすればいい?」と頭を抱えている担当者も多いのではないでしょうか。

この記事では、製造業やEC事業者の実務担当者が「構造化データを捨てるべきか、別の形に転用すべきか」を判断するためのフローを整理し、移行先の候補となるHowToスキーマやQ&Aページ設計の具体的な手順までご説明します。焦って全削除するのではなく、まず現状を整理することが大切です。

そもそもFAQリッチリザルト廃止で何が変わるのか

FAQリッチリザルトとは、Google検索の結果画面でリンクの下に「よくある質問」がアコーディオン形式で展開表示される機能のことです。クリックしなくても答えが読める点から、サイトによってはクリック率(CTR)向上に貢献してきました。

2026年5月の廃止後は、FAQPageスキーマを実装していても検索結果上での特別な表示(リッチリザルト)がなくなります。ただし、スキーマ自体が「エラー」になるわけではありません。Googleがクロールしてもペナルティが発生するわけではなく、単純に「見た目の恩恵がなくなる」という状態です。

また、8月に終了するRich Results Test APIは、スキーマが正しく実装されているかをプログラムで確認するためのAPIです。これが終了するとツール連携による自動チェックができなくなるため、CMSプラグインや社内ツールで自動検証を組んでいた場合は特に影響があります。

製造業・EC事業者向け「捨てるか転用するか」判断フロー

FAQスキーマをどう扱うべきかは、サイトの種類やコンテンツの性質によって異なります。以下の判断フローを参考にしてください。

FAQスキーマ「捨てる・転用」判断フロー

ステップ1:現在のFAQページの役割を確認する

まず、Search Consoleの「リッチリザルト」レポートを開き、FAQリッチリザルトからの流入がどの程度あったかを確認します。2024年以降すでにGoogleはFAQリッチリザルトの表示対象を絞り込んでいるため、すでにほとんど表示されていないサイトも少なくありません。インプレッションがゼロに近ければ、スキーマ削除によるSEO的な損失はほぼありません。

ステップ2:コンテンツの「手順性」を判断する

FAQの内容が「〇〇をするにはどうすればいいか」「〇〇の設定方法は?」など、手順を伴う回答であれば、HowToスキーマへの転用が検討できます。製造業であれば「機器の設置手順」「部品の交換方法」、EC事業者であれば「返品手続きの流れ」「アカウント登録の手順」などが該当します。

ステップ3:Q&Aページとして独立させる価値があるか判断する

手順性がなく、単純な情報提供型の質問(「送料はいくらですか?」「営業時間は?」など)は、HowToスキーマには転用できません。この場合、FAQページをQ&A専用のコンテンツページとして設計し直すことが有効です。スキーマは削除し、代わりにページ内のコンテンツ品質・内部リンク構造を強化するアプローチに切り替えます。

HowToスキーマへの転用:製造業での活用例

HowToスキーマは、現時点ではまだGoogleがリッチリザルトとして表示対象にしています(ただし表示条件は変動するため、将来的な動向に注意が必要です)。製造業のサイトで特に相性がいいのが、製品マニュアルや設備導入ガイドの補足コンテンツです。

FAQスキーマ転用先の比較

たとえば、産業用機器メーカーのサポートページで「フィルターの交換手順」を扱う場合、以下のようにHTMLとJSONを設計します。

  • name(作業名):「エアフィルターの交換方法」
  • step:「電源を切る」「フィルターカバーを開ける」「古いフィルターを取り出す」「新しいフィルターをセットする」「カバーを閉めて電源を入れる」
  • estimatedCost(任意):交換部品の目安コスト
  • totalTime(任意):所要時間(例:PT15M=15分)

重要なのは、スキーマだけ実装するのではなく、ページ本文にも同じ手順をわかりやすく記述することです。Googleは「スキーマの内容とページ本文が一致していること」を重視しています。これはAI検索(SGEなど)がコンテンツを読み取る際にも同様です。

Q&Aページの設計し直し:EC事業者での活用例

FAQリッチリザルトがなくなっても、Q&Aページ自体のSEO価値が消えるわけではありません。むしろ、これを機にコンテンツを整理し直すことで、オーガニック流入を維持・改善できるチャンスでもあります。

EC事業者向けQ&Aページ改善ポイント

カテゴリ別に分割して独立ページを作る

よくある失敗は、すべての質問を1ページに詰め込むことです。「配送について」「返品・交換について」「会員登録について」などカテゴリ別にページを分け、それぞれのページで検索意図に応えるコンテンツを充実させると、個別のロングテールキーワードでの流入が期待できます。

回答を「文章」として充実させる

FAQページの回答が箇条書きや一文だけになっているケースが多く見られます。Googleが生成AIによる検索(AI Overviews)を強化している現在、「信頼できる情報源」として参照されるには、回答に根拠・補足説明・関連リンクを含めた充実した文章が求められます。

内部リンクを整備する

Q&Aページから関連する商品ページ・特集ページ・ブログ記事へのリンクを設置することで、ユーザーの回遊率向上とクローラーへのサイト構造の伝達が同時に実現できます。

移行後にチェックすべきポイント

スキーマの削除・変更・追加を行ったあとは、以下の点を必ず確認してください。

  • Google Search Consoleの「拡張」セクションでエラーが出ていないか確認する(Rich Results Test APIが終了してもSearch Console自体は引き続き利用可能)
  • ページのインデックス状況に変化がないか、2〜4週間ほど様子を見る
  • HowToスキーマを新たに実装した場合、Rich Results Test(Web版)でスキーマが正しく認識されているか確認する(APIとは別にWeb版は当面継続の見込み)
  • 変更前後のSearch Consoleのクリック数・表示回数を比較し、影響が出ていないかモニタリングする

まとめ

FAQリッチリザルトの廃止は「構造化データを全部やめる理由」ではなく、コンテンツを見直す良いきっかけです。まずはSearch Consoleで実際の影響度を確認し、手順型コンテンツはHowToスキーマへ転用、情報提供型はQ&Aページとして設計し直すという2段階で対応するのが現実的です。製造業では作業手順ページ、EC事業者ではカテゴリ別Q&Aページへの再構築が特に効果的な移行先になります。スキーマはあくまで「Googleにコンテンツの意味を伝えるツール」であり、その前提となるコンテンツの質を高めることが、AI検索時代においても変わらない本質です。

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